財布は、プレゼントとして非常に人気のあるアイテムです。特に女性から男性に贈るプレゼントとしては定番中の定番。しかし、贈り方を間違えると、喜ばれるどころか微妙な結果になることもあります。今回は、財布をプレゼントされても嬉しくなかった理由について詳しく見ていきましょう。
形状が合わなかった
財布には、大きく分けて長財布と二つ折り財布があります。これ以外にも、紙幣やカード、硬貨がどのくらい入るかというのも重要なポイントです。電子マネーが主流で現金はほぼ使わないという方もいれば、小銭入れが必須という方もいます。また、普段使っている鞄に合ったサイズも重要です。
どれがよいかは人によりますので、自分の使い方とは違うデザインの財布をプレゼントされても困ってしまうでしょう。これは本人に聞くしかありませんので、下手なサプライズは狙わずに、どういった財布がいいのか直接聞いてしまったほうが無難です。
色が合わなかった
色の好みも人によります。鞄や服との組み合わせの問題もあります。毎日手にするものなので、好みが合わない色であれば、使われなくなるでしょう。
また、金運アップや商売繁盛のために、風水等で色を決めている方もいます。財布は服と違ってその日の気分で変えるものでもないので、色の好みは事前に把握しておきましょう。
生地の素材が合わなかった
財布の生地は、革であることが多いですが、キャンバスやナイロン生地の財布もあります。キャンバスやナイロンの財布は、年齢や社会的地位のイメージ的に、合わないこともありますので注意しましょう。
革が無難ではありますが、動物愛護の観点から革製品を避ける方もいます。逆に、色と同じで、金運アップのために特定の動物の革を選ぶ方もいます。可能であれば事前に把握しておきましょう。
キャラクターものだった
あまりないかとは思いますが、例えば、ディズニーが好きだからといって、ディズニーのキャラクターがプリントされた財布をプレゼントするというのは考えものです。よほどのディズニー好きでない限り、受け入れられないでしょう。
ほとんどの財布はシンプルなデザインです。キャラクターものは避けたほうが無難でしょう。
安物だった
財布は「お金」と直結するものなので、持ち主の金銭的価値観や、社会的ステータスのイメージも反映されるものです。また、鞄と違って、財布は複数持つものではありません。一つしか持たないという方も多いでしょう。
そこに、安価な財布をプレゼントされた場合、その財布を使ったとしても、使わなかったとしても、お互いに気まずいことになってしまいます。可能であれば、現在使っている財布の値段を確認しておき、最低でもそれを下回らないようにしておくとよいでしょう。
アウトレットだった
安物であることと似ていますが、アウトレット品も問題となることがあります。アウトレットは、ブランド品でも安く買えることで人気です。しかし自分で使うならばともかく、プレゼントとしては、相手の気分を害してしまう可能性があります。
特に正規品と偽ってアウトレット品を渡すと、バレた時に問題となります。大抵のブランドは、保証の関係上、正規品とアウトレット品を区別できるようになっています。相手が、安く・賢く買い物をするのが好きという方であれば、一緒にアウトレット品を買いに行くというのはありでしょう。
高価だった
安価の反対で、高価過ぎる場合も問題になることがあります。よくあるのは、子から親にプレゼントする場合です。財布は、「母の日」や「父の日」の定番アイテムです。親としては、高価なプレゼントを貰うよりも、子どもが自分自身の幸せのために使ってくれた方が嬉しいものです。
恋人同士の場合も「このお金で、どっか遊びに行った方が良かった……」となることもあります。背伸びはせずに、身の丈にあったプレゼントを心がけましょう。
ブランドものだった
財布は、ブランド物であればいいという訳ではありません。むしろブランド物が好きな人ほど、ブランドイメージを大切にしますので、苦手なブランドもあったりします。
ブランド物の財布をプレゼントするならば、普段の服装などから、どのブランドが好きなのか、好みを把握しておくと良いでしょう。
買ったばかりだった
意外と忘れがちなのが、財布を買ったばかりだった、というものです。財布は頻繁に買い替えるものではなく、10年以上同じ財布を使い続ける人もいます。
例え財布を買ったのが1年前だったとしても、まだ1年しか使っていない、ということになります。自分で財布を買った、または人からプレゼントされた後に、別の財布をプレゼントされてしまった場合、とても困ることになります。
これは調べようがないので、財布をプレゼントしてもいいか、聞いてしまったほうがいいでしょう。
そういう関係ではなかった
財布は、常に身近に置いておくものです。また、おそらく数年は使うでしょうし、1個しか持たないという方も多くいます。一人につき一個の、特別なアイテムです。
そこへ、高価なブランド品だったとしても、あまり親しくない人から財布をプレゼントされたとしても、気持ちが重すぎるかもしれません。財布をプレゼントするならば、親しい間柄になってから、またその記念として贈るとよいでしょう。
財布はいらない派
キャッシュレス決済が増え、スマホがあれば何でもできますので、日常生活で現金をまったく使わない人も増えています。財布はスマホより大きくてかさばることもあるので、財布を持ち歩かないという人もいます。
日常的に財布を使っていない人に財布をプレゼントしても、扱いに困ってしまうことでしょう。現在のところ、現金を使う頻度は減りましたが、カードはまだ残っているため、カードケースは使っているという人はいます。
財布を使わない派には、カードケースをプレゼントすることを考えてみるのもいいでしょう。
相手別 財布をプレゼントしても嬉しくない理由
財布をプレゼントする意味には特別なものがあります。特に、異性であったり、親しくない相手だったりする場合は、誤解を与えかねないので注意が必要です。
まず財布は常に身につけているものなので、それを相手にプレゼントするということは、かなり親密で特別な関係に限ります。また、これからもその関係は変わらず、ずっと続けたいというメッセージを送ることにもなります。
また、「お金」や「社会的地位」と直結するものなので、経済的にもっと成功して欲しいという意味もあります。特に、親から子に就職祝い等で財布をプレゼントする場合は、今後の成功を願うという意味が込められるでしょう。
母に財布をプレゼントしても嬉しくない?
日本では「母の日」は5月の第二日曜日とされています。2023年の母の日は5月14日です。
母の日のプレゼントとしてはカーネーションが定番ですが、せっかくプレゼントするならば形として残るもの、実用的なものが良いという場合に人気なのが「財布」です。でも、母親に財布をプレゼントしても、喜ばれない可能性もありますので注意しましょう。
喜ばれないというよりは、心配が勝ってしまうということでしょうか。特に、学生や、社会人になりたての方が、無理して高価な財布をプレゼントしたりすると、無理してないだろうか、ちゃんと食事はしているのだろうか、という心配の方が大きくなってしまうという、親心ですね。母に財布をプレゼントするならば、経済的に十分に安定してからにしましょう。
また、普通に趣味に合わなかったということもありますので、サプライズよりは、先に意見を聞いたり、一緒に買いに行ったりした方がいいかもしれません。
父に財布をプレゼントしても嬉しくない?
日本では「父の日」は6月の第三日曜日とされています。2023年の父の日は6月18日です。
財布は、父の日や誕生日のプレゼントとしては定番のアイテムです。しかし、息子から父へ財布をプレゼントするというのは、あまり聞いたことがありません。「お金」に関連することなので、父から息子へ財布をプレゼントすることはあっても、その逆はあまりないようです。
仕事を引退する記念として、今までとは違う人生をという意味を込めるプレゼントであれば、ありかもしれません。
娘から父へ財布をプレゼントすることは、よくあります。どのような財布が良いかはいろいろありますが、結局のところ、娘からプレゼントされれば何であれ喜んでしまうというのが、父親なのではないでしょうか。
彼女に財布をプレゼントしても嬉しくない?
彼女に財布をプレゼントするというのは、なかなか難しい選択です。一般的に、男性より女性の方がファッションや小物に気を使っています。財布に限らず、女性が気に入るファッションアイテムを、男性が選んでプレゼントするというのは、ほとんど不可能です。
財布は数万円するものですから、気に入らない財布を貰うくらいであれば、そのお金を別に使って欲しかったということになるでしょう。財布をプレゼントするならば、一緒に買いに行く場合に限りましょう。サプライズ演出は避けたほうが無難です。
彼氏に財布をプレゼントしても嬉しくない?
男性から女性に財布をプレゼントすることに比べれば、女性から男性へ財布をプレゼントすることの方が、喜ばれる可能性が高いでしょう。ただ結局、二人の関係性と、その人の志向によるということになります。実用性を重視する方、デザインを重視する方、ブランドを重視する方などいろいろです。
やはり、事前に聞くか、一緒に買いに行くのが無難と言えます。または、こんな彼氏になって欲しいという意味を込めて、トータルコーディネートする勢いでリードしていくというのも、関係性によってはありでしょう。
まとめ
財布はプレゼントとして人気のアイテムではありますが、一人一個しか持たないことが多く、同じものを数年間使い続ける、常に持ち歩いている、「お金」「ステータス」等の価値観と密接な繋がりがあるため、難しいアイテムでもあります。
嬉しくない理由としては、以下のようなことが挙げられます。
理由 | 詳細 |
---|---|
形状が合わなかった | 長財布と二つ折り財布の選択が合わない |
色が合わなかった | 好みや風水の影響で合わない色 |
素材が合わなかった | 使用シーンや動物愛護の観点から合わない |
キャラクターものだった | シンプルなデザインが好まれる |
安物だった | 金銭的価値観やステータスを反映する |
アウトレットだった | プレゼントとして不適切 |
苦手なブランドだった | ブランドイメージを大切にする人が多い |
買ったばかりだった | 頻繁に買い替えないアイテム |
そういう関係ではなかった | 親しい間柄に限られる |
また、「母親」「父親」「彼女」「彼氏」など、相手との関係性によっても変わります。
基本的にはサプライズを演出しようとはせずに、相手と一緒に買いにいくとよいでしょう。